胃がん発見にバリウム検査は必要か?重大な事故も! [健康]
厚生労働省は、2016年度からの胃がん検診に、
これまで推奨してきたバリウム検査に加え、
初めて内視鏡検査を「推奨」することを決定した。
理由は現場の医師や患者団体からの強い不満と疑惑が背景にある。
全国で年間1000万人が受診しているバリウム検査だががん発見率は低くい。
しかも機械に挟まれる、あるいは硬くなったバリウムにより大腸に穴が
開くなどの事故で、死亡例も多数ある。
事故が多く患者を危険にさらすものであると専門医たちは口を揃えて批判する。
この問題について岩澤倫彦氏は新刊『バリウム検査は危ない』(小学館刊)で、
専門医、検診関係者らに幅広く取材している。専門医のひとりは、こう言った。
「医者でバリウム検査を受ける人間は僕の知る限りいません。
内視鏡のほうが何倍も胃がんを発見できることを知っていれば当然ですよ。
僕ですか? ピロリ菌未感染なので、胃がん検診は受けていません」
実際のところ、胃がん患者の99%はピロリ菌感染者である、
この感染の有無と胃粘膜の萎縮度を示すペプシノゲン値を組み合わせた
「胃がんリスク検診」を集団検診で使えば、胃がんの発見率は3~4倍に向上する。
この為医療費は5年間で4200億円も削減できるという試算がある。
日本人のピロリ菌感染率は4割程度と推定され、6割もの人が、
不要で効率の悪い検査を毎年受けていることになる。
しかも重大なリスクがある。それはバリウム検査は大量被曝という大問題もある。
最低8枚のX線写真を撮影する他、撮影の合間にも胃の状態を「透視」
するために放射線を浴び続ける。
1回の検査による被曝量は、実験によって最大13.4ミリシーベルトに達することもある。
放射線被曝が100ミリシーベルトを超えると、がん発症率が上がることが知られており、
これだけの被曝量の検査を毎年受けていることは大いに問題がある。
世界で最も権威ある医学雑誌「ランセット」
に発表されたオックスフォード大学の研究では、
がんを発症した75歳以上の日本人の3.2%は医療被曝が原因だとされている。
何と胃がんを発見するために胃がんになるなんて!!
だのに、先進国では今もって日本だけがバリウム集団検診制度が続けられているのは、
巨大な利益があるからですね。
国立がんセンターや集団検診を行なう地方自治体からの天下りとなっている、
日本対がん協会と全国の傘下組織が検査を推奨し実施し利益確保しているのである。
製造メーカーや医者・病院も販売店も潤う。
そうした巨大な公共事業に投入される税金は年間600億円に達っしているという。
医療に限らず全てこういう構図になっているのですね。
出典:ニュースポストセブン
最後まで読んで頂いて有難うございます。
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